
山口周さんの新著「人生の経営戦略」を読みました。
経営学の様々な知見を、人生の様々な意思決定局面で活用することでWell-beingな状態を目指しましょうというものでした。
一定の年齢を経て、経験を積まれた方であれば頷ける内容も多いのではないかと思いますが、同じようなことを若い人(自分の息子娘を含む)に自分で伝えると、大した実績もないのに昔話を語る面倒くさいおじさん(父親)になってしまいますので、素直に「この本を読んでみたら」と伝えれば良いように思いました。
印象に残ったフレーズを備忘のためにいくつかメモをしておこうと思います。
- ライフサイクルカーブ
人生にも春夏秋冬があり、季節に応じて合理的な振る舞いは変わる。ステージの遷移に応じて役割と貢献を変えていく必要がある。人生の秋以降は、後進に機会を与え、育て、支える「サーバントリーダーシップ」を意識する。
- AIによる代替への3つの対抗策
ボトルネック工程がどこに移るかを考える。①正解のある仕事を避ける、②感性的・感情的な知性を高める、③問題を提起する力を高める。
- ポジショニング
「能力」を変えるより、「立地」を変える。「美味しい立地」の賞味期限は10年程度。「人生の立地」は静的で固定的なものではなく動的に変化していくのだから、この変化をポジティブに受け入れ、自分のポジショニングを常に修正していく。
- イニシアチブ・ポートフォリオ
仕事のポートフォリオを考える上では、①リスクとリターン、②長期と短期、③ライフワークとライスワークの3つの視点を意識する。
- ブルー・オーシャン戦略
競争のない独自の市場を切り開く肝は、「ユニークな組み合わせ」、組み合わせる要素そのものは、一流でなくても良い。
- 絶対優位の戦略
「パフォーマンスを上げる」のと「ゲームに勝つ」のはイコールではない。自分が「いったいどのようなゲームを戦っているのか?」を常に意識する。
- オプション・バリュー
成功者ほどオプション・バリューを確保し、リスクをコントロールしながら起業している。①キャリア選択における柔軟性、②教育の選択肢(学び方を学ぶ)、③住む場所の柔軟性、④ライフスタイルの柔軟性、⑤人間関係の多様性、いずれもオプション・バリューを高めることに繋がる。
- バランス・スコア・カード
BSCを人生戦略に活かすには「自分のモノサシを持つ」ことが何よりも重要。
- ベンチマーキング
「学ぶ」は「真似る」。行き詰まったら素直に真似てみる。異なる領域からのベンチマークは画期的な成果に繋がることも多い。ベンチマーク対象を決めるにあたっては、「能力」ではなく「行動」と「時間配分」に着眼する。
- 経験学習理論
経験とは良質の失敗のこと、「全部うまくいっている」は危険な兆候。「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」